【GMキット解説】伊豆急110系 NEW電車シリーズ214
グリーンマックスキットの伊豆急100系は、2回ほどリニューアルして発売されていましたが、2回目のリニューアル製品はパーツの大きさが合っていなかったりと、「グリーンマックス史上最も難しいキット」とも呼ばれていたそうです。現在は生産終了となっていますが、2018年ごろに再生産されたらしいので挑戦してみてはいかがでしょうか?
今回は、中古で手に入れた1回目の「NEW電車シリーズ」キットの伊豆急110系について解説いたします。生産は1980年代のはずです。
NEW電車シリーズは、品番は200番台で生産されました。それまでのグリーンマックスのキットは一体成形ボディで、1両ずつ売られていたのが印象的ですが、品番200番台では2両セットで販売されていました。また、当時動力ユニットはグリーンマックスから発売されておらず、KATOやエンドウのものを使用することが大半でしょう。
裏面には解説等がたくさん書かれています。
キット自体は、現在のグリーンマックスキットでも見られるような配置。現在のグリーンマックスキットのルーツはここにあります。造形は「おもちゃ」ですが、当時にしてはおそらく精密で、塗装とカスタム、技量次第では現在のNゲージにも十分通じると思います。
床下は金属製です。初期のグリーンマックスキットでは見慣れた仕様です。個人的には、これはウェイトにもなるし、重厚感もあってとても好きなパーツの一つです。当時のキットを制作する際は、市販の床下機器を使うのもありですが、一度この部品で制作してみていただきたいです。
屋根はこの通り、とてもシンプルな造形です。伊豆急100系統はとてもバラエティが豊富な車種なので、カスタムが出来るという点でこのような造形にしたのか、それともグリーンマックスのやる気がなかっただけなのかはわかりません。
窓周りをクローズアップしてみましょう。このようにバリはとてもたくさんあります。また、生産から30年以上たっていることもあり、窓枠などは少し力を入れるとパキっと折れてしまいます。ですが、造形自体は悪くないように感じます。
最後に、こちらが作例です。切り継ぎ等を実施し、片運転台のキットから、両運転台車と中間車を制作しました。
まずご覧いただきたいのはこの2両の造形です。ほとんど造形を私がいじることはありませんでしたが、伊豆急100系の特徴をよくとらえています。
また、床下機器は2両とも金属製付属パーツを利用しています。重厚感がある床下を愉しむことが出来ます。
今回、「Nぺパ!」ではNEW電車キットについて解説をしました。伊豆急110系の制作過程については箱鉄グループHPで紹介していますので、ぜひご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました